岩手郷土芸能祭in鎌倉2023

出演団体


早池峰岳流 石鳩岡神楽                 (いしはとおかかぐら)

石鳩岡神楽は、岳神楽(早池峰神楽)の代表的な弟子神楽。石鳩岡は大迫町とは峠一つ隔てて隣り合っている。早池峰山は鬼門(北東)の方向で古くから早池峰信仰が盛んであった。

 伝承によると、文化2(1805)の頃、石鳩岡に住む菊池傳右工門(文久3年に73歳で没)が小国常盤守藤原常正について習い、後に若堂役になった太田元の協力を得て同志をつのり、舞道具の一切を取り揃えたので、天保5(1834)初めて早池峰岳流神楽を名乗ることを許された。以来、習練を積み、舞型をくずさずに現在に至っている。

 昭和33年、南部家より師匠の岳神楽と同様、幕や衣装などに向い鶴の家紋を使用することを許された。なお、奥付書などの古文書は、昭和45年の火災で焼失している。